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訪問看護師の1日のスケジュール:業務内容からオンコール対応まで解説

2024.08.28

訪問看護師は、病院や施設ではなく、患者さんのご自宅に訪問し、医療ケアを提供する仕事です。高齢者や病気療養中の方など、様々な患者さんの生活を支える重要な役割を担っています。この記事では、訪問看護師の仕事内容、1日のスケジュール、オンコール対応など、具体的な内容を紹介します。訪問看護の仕事に興味がある方、転職を考えている方は必見です。

訪問看護師の仕事内容:多岐にわたる訪問看護の役割とは?

訪問看護師は、病院や施設ではなく、患者さんのご自宅に訪問して医療ケアを提供する、まさに「医療の現場を患者さんのもとへ」運び出す存在です。患者の状態やニーズは実に多様で、訪問看護師が行う業務も幅広いものとなります。具体的には、以下のような業務が挙げられます。

1. 医療処置

訪問看護師は、医師の指示のもと、患者さんの状態に合わせて様々な医療処置を行います。具体的には、点滴、注射、換気、胃ろうの管理、褥瘡(じょくそう)の処置、カテーテルの管理などがあります。これらの処置は、患者さんの状態を安定させ、生活の質を維持するために不可欠です。

2. 症状の観察と記録

訪問看護師は、患者の容態を定期的に観察し、記録します。体温、血圧、脈拍、呼吸数などのバイタルサインを測定し、変化があれば医師に報告します。また、患者の精神状態や生活状況なども観察し、記録します。これらの記録は、患者の状態を把握し、適切なケアを提供するために非常に重要です。

3. 薬の管理

訪問看護師は、患者さんの薬の管理も行います。医師の指示に基づいて、薬の服用時間、量、方法などを確認し、患者さんに説明します。また、薬の副作用や相互作用にも注意し、必要があれば医師に相談します。患者さんの薬の管理は、安全な医療提供を確保するために不可欠です。

4. リハビリテーション

訪問看護師は、患者さんの身体機能の回復を支援するリハビリテーションも行います。運動療法、マッサージ、呼吸訓練など、患者さんの状態に合わせて適切なリハビリテーションプログラムを作成し、実施します。リハビリテーションを通して、患者さんの体力や運動機能の改善を促し、日常生活動作の向上を目指します。

5. 精神的なサポート

訪問看護師は、患者さんやご家族の精神的なサポートも行います。病気や療養生活についての不安やストレス、介護の負担など、様々な相談を受け、寄り添います。また、必要な場合は、専門機関への紹介なども行います。患者の心身両面の健康をサポートすることで、より良い療養生活を送れるように支援します。

6. 地域連携

訪問看護師は、病院や施設、介護サービス事業者、地域包括支援センターなど、様々な機関と連携を行います。患者の状態やニーズに合わせて、適切なサービスにつなげ、継続的なケアを提供します。地域社会全体で患者さんを支える、重要な役割を担っています。

このように、訪問看護師の仕事は、医療的なケアだけでなく、患者さんの生活や心のケア、地域社会との連携など、多岐にわたります。まさに、患者さんの生活を支える「総合的なケアマネージャー」といえるでしょう。

訪問看護師の1日のスケジュール:訪問件数や時間配分は?

訪問看護師の1日は、まるでパズルのように、様々な要素を組み合わせて構成されます。患者さんの状態やニーズによって、訪問件数や時間配分は大きく異なりますが、一般的な1日の流れと、そこに含まれる要素について詳しく見ていきましょう。

1. 午前:訪問と記録業務

午前中は、訪問看護師にとって最も忙しい時間帯です。複数の患者さんを訪問し、それぞれの状態に合わせて、医療処置、リハビリテーション、薬の管理、精神的なサポートなどを行います。訪問件数は、1日に3~5件程度が一般的ですが、患者さんの状態やサービス内容によって変動します。訪問中には、患者の状態や行った処置などを詳細に記録し、必要があれば、医師や他の医療従事者と連携を取り、情報共有を行います。

2. 午後:事務作業と研修

午後は、午前中の訪問で得られた情報をまとめたり、各種書類を作成したりする事務作業に時間を取られます。また、訪問看護の質向上や最新の情報を得るための研修や勉強会に参加することもあります。さらに、患者さんやご家族からの連絡対応や、医療機関との電話連絡なども行います。

3. 夕方:オンコール対応

訪問看護師は、勤務時間外でもオンコール体制で、患者さんの緊急時の対応に備えています。夜間や休日に患者さんから連絡があった場合、状況に応じて、自宅訪問や電話でのアドバイスなどを行います。緊急時は、迅速な判断と行動が求められるため、常に冷静さを保ち、的確な対応をすることが重要です。

このように、訪問看護師の1日は、訪問業務、事務作業、研修、オンコール対応など、様々な業務が組み合わさり、常に変化に富んでいます。患者さんの状態やニーズに柔軟に対応し、質の高い医療ケアを提供するために、高い専門知識と体力、そして心身の安定が不可欠です。

訪問看護師のオンコール対応:緊急時の対応について解説

訪問看護師は、通常の勤務時間外であっても、患者さんの緊急時の対応に備え、オンコール体制をとっています。これは、患者さんが病気やケガで急変したり、日常生活で困ったことが起きた場合に、迅速な対応をするためです。夜間や休日に患者さんから連絡があった場合、訪問看護師は、状況に応じて、自宅訪問や電話でのアドバイスなどを行います。緊急性の高いケースでは、夜間であっても、すぐに駆けつけることもあります。

オンコール対応は、訪問看護師にとって重要な役割の一つであり、常に高い緊張感を持って臨む必要があります。患者さんの状況を正確に把握し、適切な対応をするためには、日ごろから、患者の状態や家族の連絡先などをしっかりと確認しておくことが重要です。また、緊急時に冷静さを保ち、迅速な判断と行動ができるよう、日々の研修や勉強を通じて、知識やスキルを磨いておく必要があります。

1. オンコール対応の頻度

オンコール対応の頻度は、勤務している訪問看護ステーションや、担当する患者さんの状態によって異なります。一般的には、月に数回から数十回とされています。患者さんの多くは、高齢者や慢性疾患を抱えている方が多いため、夜間や休日に体調が悪化するケースも少なくありません。そのため、訪問看護師は、オンコール体制を常に心掛けて、患者さんの安心と安全を守っています。

2. オンコール対応の具体的な内容

オンコール対応の内容は、患者さんの状況によって異なります。具体的には、以下の様な対応を行う場合が多いです。

  • 患者の状態悪化による自宅訪問
  • 電話による症状の聞き取りとアドバイス
  • 必要な場合、医師や他の医療機関への連絡
  • 緊急搬送の判断と手配

3. オンコール対応における課題

訪問看護師にとって、オンコール対応は、常に緊張を強いられる業務です。緊急時に迅速な対応をするためには、常に冷静さを保ち、的確な判断をすることが求められます。また、夜間や休日など、プライベートな時間を割いて対応することも多いため、心身の負担が大きいことも課題です。

そのため、訪問看護ステーションでは、オンコール体制の充実や、訪問看護師の負担軽減のための対策を検討していく必要があります。例えば、オンコール体制の強化、複数人で対応できるようにする、訪問看護師のメンタルケアなどです。訪問看護師が安心してオンコール対応に臨むことができる環境を作ることで、患者さんの安全と安心をより一層向上させることが期待されます。

訪問看護と介護の違い:サービス内容と対象となる方

訪問看護と介護は、どちらも自宅で生活する方のサポートを行うサービスですが、提供内容や対象となる方に違いがあります。両者の違いを理解することで、ご自身やご家族にとって最適なサービスを選択することができます。

1. 訪問看護と介護の違い

訪問看護と介護は、それぞれ専門的な知識や技術を持った資格を持った者が行うサービスです。主な違いは以下の通りです。

1-1. 訪問看護

訪問看護は、医師の指示に基づき、看護師が患者さんの自宅を訪問して行う医療サービスです。病気やケガの治療、療養生活のサポート、症状の悪化予防などを目的としています。具体的なサービス内容は、

  • 点滴や注射などの医療処置
  • 傷の処置や褥瘡のケア
  • 服薬管理や健康状態の観察
  • リハビリテーション
  • 家族への介護指導

などがあります。訪問看護は、病気やケガなどで日常生活が困難になった方、または高齢化や介護が必要になった方に対して、医療的なサポートを提供することを目的としています。

1-2. 介護

介護は、身体介護や生活援助など、日常生活におけるサポートを行うサービスです。介護が必要な状態とは、病気やケガ、加齢などにより、身体機能や精神機能が低下し、日常生活の動作が困難になった状態を指します。具体的なサービス内容は、

  • 食事介助や入浴介助
  • 排泄介助
  • 着替えや寝起き介助
  • 掃除や洗濯などの家事援助
  • 外出の際の付き添い

などがあります。介護は、主に身体的、精神的なサポートを通して、要介護者の自立支援や生活の質の向上を目指しています。

2. 対象となる方

訪問看護と介護は、それぞれ対象となる方が異なります。

2-1. 訪問看護の対象となる方

訪問看護の対象となる方は、主に医師の指示が必要な医療的なケアが必要な方です。具体的には、

  • 病気やケガで自宅療養中の方
  • 慢性疾患(糖尿病、心臓病、呼吸器疾患など)で自宅療養中の方
  • 高齢者で、介護が必要になった方
  • 障害をお持ちの方

などが挙げられます。

2-2. 介護の対象となる方

介護の対象となる方は、日常生活の動作が困難になった方です。具体的には、

  • 身体機能が低下し、食事や入浴、排泄などの動作が困難になった方
  • 認知機能が低下し、身の回りのことが難しくなった方
  • 精神的な問題を抱えている方

などが挙げられます。介護が必要な状態かどうかは、介護認定という制度で判定されます。

3. まとめ

訪問看護と介護は、それぞれ異なるサービスですが、どちらも自宅で生活する方のサポートを行う上で重要な役割を担っています。ご自身の状況やニーズに合ったサービスを選択することで、より快適な生活を送ることができるでしょう。

もし、訪問看護や介護について疑問や不安がある場合は、かかりつけの医師や相談窓口などに相談することをおすすめします。

訪問看護の利用の流れ:サービス開始から終了までの流れ

訪問看護の利用を検討されている方は、具体的な流れや手続きについて気になる方も多いのではないでしょうか? 訪問看護の利用は、一見複雑に感じるかもしれませんが、実際は、医療機関や訪問看護ステーションと連携することでスムーズに利用できます。ここでは、訪問看護の利用開始から終了までの流れをわかりやすく解説します。

1. 訪問看護の必要性を医師に相談する

訪問看護の利用を検討する際には、まず、かかりつけの医師に相談することが大切です。医師は、患者さんの状態や必要なケア内容を判断し、訪問看護の必要性や適切な訪問看護ステーションを紹介してくれます。医師から紹介状や診療情報提供書を受け取ることが、訪問看護の利用開始の第一歩となります。

2. 訪問看護ステーションに連絡する

医師から紹介された訪問看護ステーション、またはご自身で選んだ訪問看護ステーションに連絡し、利用の希望を伝えます。電話連絡か、ホームページから問い合わせフォームを利用する方法が一般的です。訪問看護ステーションでは、利用希望内容をヒアリングし、訪問看護の必要性や適切なサービス内容について説明してくれます。

3. 訪問看護ステーションとの面談

訪問看護ステーションから訪問看護師が自宅へ訪問し、面談を行います。面談では、患者さんの状態や生活状況、ご希望されるサービス内容について詳しくヒアリングします。また、訪問看護師から、サービス内容や費用、利用にかかる手続きなどについて説明を受けます。必要に応じて、家族も面談に参加することができます。

4. 訪問看護契約の締結

面談で利用内容が決定したら、訪問看護ステーションと訪問看護契約を締結します。契約書には、サービス内容、利用料金、訪問時間、解約条件などが明記されています。契約内容をしっかりと確認し、納得した上で署名・捺印を行いましょう。

5. 訪問看護サービスの開始

契約が完了したら、訪問看護サービスが開始されます。訪問看護師は、医師の指示に基づき、患者さんの状態に合わせて、必要な医療ケアを提供します。訪問時間や頻度は、患者さんの状態やニーズによって異なります。定期的に訪問看護師と面談を行い、サービス内容の見直しや相談を行うことができます。

6. サービス終了

訪問看護サービスは、患者さんの状態が安定し、自宅での療養が継続できるようになった場合、または、ご本人や家族の意向により終了となります。サービス終了の際には、訪問看護ステーションに連絡し、手続きを行います。場合によっては、医師の指示が必要となる場合があります。

7. まとめ

訪問看護の利用は、医師との連携、訪問看護ステーションとの丁寧なやり取りを通して、スムーズに進みます。ご自身の状況やニーズに合ったサービス内容かどうか、疑問や不安な点は、遠慮なく訪問看護ステーションに相談しましょう。訪問看護を通して、患者さんの生活の質を向上させることができます。

訪問看護師になるには:必要な資格やスキルについて

訪問看護師の仕事に興味を持ったあなた、具体的な仕事内容や必要な資格、スキルについて詳しく知りたいのではないでしょうか? 訪問看護師は、患者さんの自宅を訪問し、医療ケアを提供する重要な役割を担います。そのため、専門的な知識やスキルはもちろんのこと、患者さんやご家族と良好なコミュニケーションを図るための高いコミュニケーション能力も求められます。ここでは、訪問看護師になるための具体的なステップや必要な資格、スキルについて解説していきます。

1. 必要な資格

訪問看護師になるためには、まず、看護師の国家資格を取得する必要があります。看護師の資格取得には、看護学校を卒業し、国家試験に合格することが必須となります。看護学校は、大学、短期大学、専門学校など、様々な種類があります。それぞれの学校によって、入学資格やカリキュラムが異なりますので、事前にしっかりと調べて、自分に合った学校を選びましょう。

2. 訪問看護の専門知識・スキルを身につける

看護師の資格を取得した後、訪問看護の専門知識・スキルを深める必要があります。訪問看護は、病院やクリニックとは異なる環境で、多様な患者さんのニーズに対応する必要があるため、幅広い知識やスキルが求められます。具体的には、

2-1. 訪問看護に関する知識

訪問看護の基礎知識、法律、倫理、関連する医療制度など、幅広い知識を学ぶ必要があります。また、訪問看護の実際に行うケア、患者さんの状態や状況に応じたケアプランの作成、家族への説明、地域連携など、実践的な知識も重要です。

2-2. 訪問看護に必要なスキル

患者さんの状態を正確に把握し、適切な医療ケアを提供する観察力、コミュニケーション能力、判断力、問題解決能力、そして、緊急時にも冷静に対応できる臨機応変さなどが求められます。

3. 訪問看護の経験を積む

訪問看護の専門知識・スキルを習得したら、実際に訪問看護の現場で経験を積むことが重要となります。訪問看護ステーションで勤務経験を積むことで、実践的なスキルを習得することができます。また、先輩看護師から指導を受けることで、より実践的な知識やノウハウを学ぶことができます。

4. 資格取得

訪問看護師として活躍するために、より専門性の高い資格を取得することも有効です。例えば、専門看護師(がん看護、老年看護など)、認定看護師(がん化学療法、緩和ケアなど)などの資格を取得することで、より高度な医療ケアを提供することができます。

5. まとめ

訪問看護師になるには、看護師の国家資格を取得し、訪問看護の専門知識・スキルを習得し、経験を積むことが重要です。患者さんの生活の質を向上させるために、専門的な知識とスキルを身につけ、地域医療に貢献していきましょう。

この記事では、訪問看護師の仕事内容、1日のスケジュール、オンコール対応、訪問看護と介護の違い、利用の流れ、資格取得について解説しました。訪問看護師は、患者さんの自宅を訪問し、医療ケアを提供する重要な役割を担っています。専門的な知識やスキルはもちろんのこと、患者さんやご家族と良好なコミュニケーションを図るための高いコミュニケーション能力も求められます。訪問看護に興味がある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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