
7月8日水曜日、原中学校の2年生の皆さんを対象に、キャリア教育として「看護師の仕事」をテーマにした出前授業を行いました。
当日は代表の宮本が講師を務め、クイズや体験型ワークショップを交えながら、看護の本質や多様な働き方についてお話ししました。生徒たちの主体的な姿勢と、笑顔あふれる温かい熱気に包まれた授業の様子をレポートします。
クイズで紐解く:看護師が本当に活躍する「舞台」と「必要な力」
授業は、生徒たちの緊張をほぐすインタラクティブなクイズからスタートしました。
「看護師が働く場所は、本当に病院だけでしょうか?」 「看護師にとって、一番必要な能力とは何だと思いますか?」
宮本からの問いかけに、生徒たちからは「学校の保健室!」「患者さんをしっかり見る観察力!」といった鋭い意見が次々と飛び交います。
実は、看護師の活躍の場は病院だけに留まりません。訪問看護ステーション、クリニック、保育園、企業、福祉施設など、地域社会のあらゆる場所に広がっています。「病院で働く人」という固定観念を持っていた生徒も多く、その多様なキャリアに驚きの声が上がりました。
特別な医療機器だけでなく、まずは「人をよく見て、聴いて、触れて感じること」が看護の原点であることを、真剣な眼差しで受け止めてくれました。

「病院の看護」と、暮らしを支える「訪問看護」の違い
続いて、看護の本質をより深く知ってもらうため、2つのフィールドの違いと共通点について解説しました。
- 病院の看護:医師や薬剤師、検査技師などの多職種とチームを組み、主に「治療と回復」をスピーディーに支える。
- 訪問看護:住み慣れた自宅を訪問し、体調管理やリハビリ、生活相談を通じて、その人らしい「暮らしと安心」を長く支える。
働く場所やアプローチは違っても、根底にあるのは「目の前の人の人生に寄り添う」という共通の想いであることを伝えました。
【体験】初めて聴く「命の鼓動」に教室が沸いた聴診器体験
授業の中盤では、本物の聴診器を使った体験時間を設けました。 自分の胸にチェストピースを当て、静かに耳を澄ませると……。
「ドクドクってはっきり聞こえる!」 「思ったより速くてびっくりした!」
あちこちから感動と驚きの声が上がりました。普段は意識することのない自らの「命の音」を五感で聴くことで、自分の体が健気に働き続けていること、環境や命の尊さを身近に体感する貴重な瞬間となりました。

【ワークショップ】「できない理由」ではなく「どうしたらできるか」を考える
最後のプログラムは、生徒たちに看護の思考プロセスを体験してもらうグループワークです。
【テーマ】 「自分の足でコンビニへ買い物に行きたい」というおじいちゃんの願いを叶えるには?
移動距離、当日の天気、道路の段差、おじいちゃんの体力。様々な壁がある中で、生徒たちには「無理だよ」と諦めるのではなく、「どうすれば実現できるか」のポジティブなアイデアを出し合ってもらいました。
- 「移動が楽になるカートや杖を準備する」
- 「お店が混んでいない時間を選んで一緒に行く」
生徒たちの柔軟な発想からは、素晴らしいケアプランが次々と生まれました。 このワークを通して宮本が伝えたのは、看護とは「何でもかんでも先回りしてやってあげること」ではなく、「その人が本来持っている力を引き出し、願いの実現を黒子として支えること」であるという、ケアの本質です。
日々の「小さな優しさ」が、もう看護の始まり
授業の締めくくりに、宮本から生徒の皆さんへメッセージを贈りました。
「看護師は、何か特別な才能を持った人だけがなるものではありません。友達の様子がいつもと違うなと気づいたり、困っている人の話をじっくり聞いてあげたりすること。みんなが日常の中で自然に行っているその『小さな気づきと優しさ』こそが、すでに看護の第一歩なんです」
生徒たちが今持っている優しさは、将来、誰かの人生を救う大きな力になる可能性を秘めています。今回の授業が、医療や看護の仕事を身近に感じ、自らの可能性を広げるきっかけとなれば幸いです。
最後になりますが、このような素晴らしい機会を企画してくださいました原中学校の先生方、そして参加してくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました!
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