長く働くためのメンタルヘルス
2024.06.06エールテクノシステム様で「長く働くためのメンタルヘルス」の講話をさせていただきました!
講師を務めたのは、弊社代表の宮本です。
就職を間近に控えたみなさんは、今後起こりうるストレスやその対処法を学ぶために、真剣にメモをとりながら講義に参加されていました。
就職活動や入職後の様々なストレス
就職活動を行っている最中や入社前後には様々なストレスが発生します。
弊社のような福祉系サービスを利用されているかた、職業訓練校で就職を目指し訓練を行われているかた、もっと言えば、今、転職活動を行っているみなさんは、目標が就職になっているかもしれません。
しかし、就職(転職)することがゴールではありません。
目的は就職した後にやりがいを持って楽しく働くことです。そして、それは短期間ではなく、長く続くことを目標にしなくてはいけません。
だからこそ、自身のストレスが発生する要因を知り、適切に対処すること。それが自分らしく無理をせずに長く働くことが可能となります。
また、質疑応答の際には逆に質問を行い「就職活動で不安はありますか?」と質問すると、みなさん手を挙げられました。
就職に向かっていく中で不安を覚える瞬間はたくさんあります。
“この先希望する就職先が本当に決まるのだろうか”
“面接で緊張してうまく話せなかった”
“本当にこの会社でよかったのだろうか”
ただ、そういった不安を感じることは大切なこと。
しかし、不安を強く感じすぎると動けなくなってしまいます。
そこで、自分の不安を覚えるタイミングや感じ方などの癖を知り、対策することが重要であることを伝えると、会場のみなさんの目つきが穏やかになりました。
「ストレスにはポジティブなものもある」
わたしたちが認識しているストレス。ストレスというと、みなさんはネガティブなストレスをイメージすると思います。
今回、ストレスには普段と違うことを行って発生するポジティブな出来事にもストレスが発生するということをお話しさせていただきました。
たとえば、結婚する・昇進する、などのポジティブなイベントでもストレスを感じることもあるのです。大きなイベントでなくとも、みんなで食事をする、旅行に出かけることでもストレスは発生します。
このように、わたしたちは日ごろからネガティブストレスやポジティブストレスを気づかないうちに溜めてしまっています。このときに、わたしたちの体には心理的反応・行動的反応・身体的反応が起こります。
心理的反応の例としては、気持ちが沈んでしまったり、なんとなく不安になったりというものが挙げられます。
行動的反応としては、朝起きられなかったり、食べすぎたりなどです。
身体的反応としては、風邪などではないのに頭が痛かったり、身体がだるかったりなどを挙げることができます。
問題焦点コーピング・情動焦点コーピング・ストレス解消型コーピングを知り、状況にあったストレス解消法やストレス要因の解決、負担の軽減を身に着けていくこと。そのことがやりがいを持って楽しく働くことを目的に進んでいくためには必要であるとお伝えいたしました。
自分が心地よい、楽しいと思うことをすることも大切ですので、自分なりのストレス解消方法を見つけてみましょう。
今回も生徒の皆さんから講義の後も沢山の質問をいただきました!
今回の講義は多くの生徒さんが真剣に聞いてくださり、とても素晴らしい機会となりました。
質問の時間には、ほかにも”ポジティブなストレスもためすぎると良くないですか?”という質問もいただきました。
ポジティブなストレスも、ネガティブなストレスもためすぎるのは体や心に負担をかけてしまいます。ポジティブなストレスでも、ストレスコーピングは意識して取り入れてください。
エールテクノシステム様、講義の場をいただきありがとうございました。